詳細 ナショナリズムと結びついた桜の名所を歩いて回ります。 12:00 東京駅丸の内中央口 東京ステーションホテル入り口 集合 皇居乾通り→千鳥ヶ淵緑道→靖国神社(→時間があれば隅田公園) 今年初めて一般公開された皇居の乾通りを歩きます。 靖国神社で「英霊にこたえる会」による「第30回 靖國神社の桜の花の下で「同期の桜」を歌う会」(14:45〜)を鑑賞します。 満開の桜の下でお酒を飲み、家族や友人と語らう光景は、まさしく平和そのものに見えます。 しかし、よく知られているように、かつて桜は戦争や軍国主義と密接に結びついていました。 靖国神社の遊就館に展示されている特攻機は、敵艦に体当たりして華々しく散る姿から「桜花」と名づけられています。 戦時中、特攻隊員に好んで歌われた軍歌『同期の桜』では、国家のために死んでいく兵士が桜の花にたとえられ、死後、靖国神社の桜の下で再会することが歌われています。 また、桜の名所として知られる上野公園や隅田公園、錦糸公園には、東京大空襲による大量の犠牲者の遺体が集められ、満開の桜の下で埋められたと言われています。 さらに、戦時中、日本の支配下に置かれた地域には、日本から次々と桜が植樹され、あるいは桜に似た現地の花が「〜桜」と名づけられていきました。 日本からの独立後、植民地支配の象徴として桜が伐採された国もあるそうです。 こうしたことのすべては、すでに遠い昔の出来事のように思えます。 日本の桜を見るために海外からもたくさんの観光客が訪れる今、お花見を楽しみながら、わざわざ国家や戦争について考える人はあまり多くないでしょう。 しかし、その一方で、今でも毎年のように靖国神社に集まり、戦没者のために『同期の桜』を歌う人々もいます。 また、どちらかといえば保守的な政治信条をもった団体やメディアが、桜を象徴として選ぶことも少なくありません。 どちらが良いとか悪いとかいうことではなく、人間は今でも、桜にさまざまな意味を託している、あるいはより正確には、(桜によって)託させられている、といえるかもしれません。 そこで今回、週末研では、桜を「生ける戦争遺産」としてとらえ、ナショナリズムと結びついた桜の名所をたどる《ダークピンク・ツーリズム》を開催することにしました。 日本が右傾化しているとかしていないとか騒がれる昨今、性急な結論を下す前に、桜とナショナリズムの関係に思いを馳せてみるのも、ひとつの花見のかたちなのではないでしょうか。 場所 東京駅丸の内中央口東京ステーションホテル入り口 道順を調べる 参加者 (5人) 興味あり (1人) 不参加 (0人)
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