初参加歓迎どなたでもLARPマーダーミステリー北見市
5/4(日)12:30～北見マーダーミステリーオープン会LARP特別編「玉座の闇　魔道王の結婚」

ここは多次元宇宙の黄昏。

別次元からやってきた偉大なる魔道士クラネスは、辺境の宇宙に幻夢境オオス＝ナルガイを創造し、月の神殿ウルタールの仲間たちと共に、セレファイスの宮廷を創設した。

オオス＝ナルガイは直に他の次元とも繋がり、魔道王クラネスの名声はあまねく宇宙に拡がっていった。

しかし光在るところに闇もまた在り。

すべての宇宙を虚無に還さんとする虚無の蕃神が襲来した。クラネスはすべての能力を振り絞り、月の神殿ウルタールの仲間たちと共に、これを撃退した。オオス＝ナルガイ、月の神殿ウルタール、セレファイスの都の名声は頂点に達した。

そのような頃、西華帝国の八仙公主から、祝意と共に婚礼の申し入れが届いた。魔道王クラネスはそれを受け入れ、盛大な結婚式を開くことにした。神殿の主、賢者バルザイが委細を取り仕切った。

そして、結婚式の日。形式的に「この結婚に異議ある者は？」との問いかけがなされたところ…

「異議あり！」と名乗りを挙げた者がいた。それも複数。

まずは西華帝国の勇者として知られる斉天大聖が「八仙公主は俺の嫁だ！」と宣言した。

つぎにドラクル公国のエリザベート姫が「我が家と魔道王との間には結婚の盟約があります。この外交文書ある限り、この結婚は無効です！」と抗議した。

さらに砂漠の国ケメト・タウィの女帝ニトクリスが立ち上がり「魔道王どのは同格の魔道士として我が夫となるべきだと思うが、いかがか？」と主張した。

海の都ルルイアスのクティーラ姫が「わたくしとの結婚こそ、あなたが望んだことでしょう。お忘れになってしまったのですか？」と訴え、

最後に、扶桑王国の姫・カグヤが「私は魔道王さまの妻となるため、このセレファイスにやって参りました。この結婚に異議を申し立てます！」と、はっきりと宣言した。

この状況でも八仙公主は泰然とし、「ならば、誰が魔道王クラネス様の花嫁に相応しいか、はっきりさせましょう」と言い放った。

続いて公主は「魔道王さまも、臣下の忠義をお示しください。できなければ、わたくしが欲しいものを頂きますわ」とも宣った。

結婚式は突然、魔道王の花嫁選びの場となり、さらにセレファイスの王の後継を選ぶ選挙の場ともなった。

その混乱の背後では、不安の噂が飛び交っている。

「誰かが殺され、虚無の手先が忍び込んでいる」

誰も死んでいないように見えた結婚式の背後で何が起こったのか。そして、このセレファイスの未来はどうなるのだろうか？

偉大なる魔道王クラネスが創造した永遠の玉座。だが、その裏、玉座の闇では陰謀が蠢いている。

この物語の結末は、式に出席した参加者たちの、選択と決断にかかっている。