詳細 春川さんが作ったマダミスの初回プレイに付き合ってくれる方を募集しています。 知り合いじゃなくてもよいけど、出来れば知り合いの方が拙い内容でも広い心で許してくれるのではないかと予想。 募集人数は、春川+5名。 参加可能な方の希望に合わせて日程調整致します。 料金はカフェバー隠れ家の時間料金に準じます。 ![]() ★★★以下、導入ストーリー★★★ 国営の教会直轄の孤児院。その裏手にあるボロボロの石塚に、ひっそりと勇者の剣がたたずんでいた。 誰もが知る「勇者の剣」。魔王を倒す聖力を宿したその剣は、魔王を倒す才ある者が訪れた時、剣から選ばれるという伝承があった。 誰もが抜けないと思われていた、あまりにも伝説めいた、勇者の剣。 だが、その迷信とされた剣を、幼いながらも希望に満ちた少年が手にした瞬間、物語は幕を開けた。 夕暮れの陽の沈む直前の一瞬、空は神秘的な7つの色に染まり、3つの輝きが石塚から放たれた。 勇者の剣を引き抜いた少年テオと、輝きの先にいた3人の選ばれた者たちが、魔王を討つ使命を授かった。 孤児院の食堂で催された勇者パーティ出発の晩餐会。 テオの他に、魔王討伐のメンバーに選ばれた僧侶見習いのオスカー、若き魔術師として名高いレベッカ、そして皇帝騎士団に所属するエグモンドが集い、別れを惜しんだ。 野菜畑の豊かな収穫を盛り込んだクリームシチュー。孤児院で飼育された鶏肉が入っている。貴族の出である2人にとっては控えめな食事であったが、孤児院出身の2人にとっては今までに食べた事のない贅を尽くしたご馳走であった。 この晩の料理は、シスターララが手掛けたものである。一度魔王討伐の旅に出たら、再び孤児院に戻る事はない。孤児院で共に育った2人にとって、シスターララと、そして友人カイとの別れをこの晩の会で済ませるつもりであった。 勇者テオの幼なじみであり、同じ寝室を共有する仲間であるカイ。彼らは幼い頃から共に過ごし、絆を深めてきた。 そして、テオとカイ、それより少し年上のオスカーの面倒を見続けてきたのが、シスターララだ。 孤児院の大人たちの多くは、あまり優しくなかった。予算の制約のもと、多くの子供たちを養育するのは容易ではなく、些細ないたずらに対して容赦ない処罰を与えることや、食事を抜くことさえ日常茶飯事だった。しかし、その中でただ一人、ララだけが子供たちに優しかった。 治癒魔法を使うことのできるララは、自身の仕事がない時には子供たちに読み書きや魔法を教えた。 皇帝騎士団のエグモントはこの中で最も年長である。伯爵家の次男であり、領地の相続権を持たない貴族の身であるが、そのため気楽で自由な生活を送ってきた。 これまで剣の修練に励んできた彼は、自分が10代の若者たちを率いる責任を誇りに思っていた。 魔王討伐に成功すれば、新たな爵位を得ることができるかもしれない。また、志半ばで倒れようとも、勇者の剣に選ばれ、皇帝の命を受け魔族との戦いに臨んで戦死すれば、家名を高めることができる。エグモントは、家名と爵位の為に戦功を挙げることに燃えていた。 レベッカは公爵家の出であり、かつての皇帝を祖父に持つ名家の出身だ。身分的にはエグモントよりも上だ。しかし、彼女は子供の頃から顕著な魔力を持ち、魔族の血が流れているという噂が立つほどだった。 そのためか、両親は彼女を学校には通わせず、家庭教師をつけて隠すように育てた。もし男性だったら、皇室魔法研究所での研究者として成功することができたかもしれない。 だが彼女の顕著な魔力は尊敬されるよりも畏怖や差別の対象となった。レベッカ自身も貴族社会に馴染むことができず、豪華なパーティーでの社交より、山奥で静かに薬草や魔法書の研究をする生活が合っていた。 そして、この晩、事件は起こる。貴族階級の2人がお互いの自己紹介を終えた頃、これまで笑顔で聞いていたカイが突然苦しみ始め、先ほどまで口にしていたものを嘔吐した。 ララとオスカーは即座に治癒魔法「シャトリート」をかけたが、それでもカイは痙攣を続け、苦しみの中で息絶えた。 ……. レベッカ「これは…。おそらく毒ドラゴン系の毒物が使われている。植物や動物、自然界にある毒ならシャトリートの魔法でいいんだ。 それで解毒できる。でも、魔族の毒にシャトリートは効かない。女神の癒しと魔族の毒は相性が悪く、反発しあって毒性を強める。何の毒かも確かめずに軽率に原始的治癒魔法をかけた2人のミスだね」 オスカー 「毒ドラゴン?そんなレアな毒物が……?信じられない…」 ララ「カイ…?カイ?目を覚まして!テオの出発を見送るんでしょう?ああっ、何故こんな」 ララは取り乱して泣き出した。 ララ「レベッカ様、毒ドラゴンの毒を取り除くような魔術はないのでしょうか?これから冒険に旅立つご予定でしたもの。ポーションも魔術具もご用意がございますでしょう?」 レベッカ「毒を飲んだ直後なら何とかなったかもしれないね。でも、もう手遅れだ。死者の蘇生は禁忌中の禁忌。使える人間なんて見た事ない。最後の治癒魔法が決定打になった」 エグモンド「残酷な事を言ってすまないが、ドラゴンの毒を解毒できるような最上級ポーションは、それ1つで家が立つような高級品だ。レベッカ様ならお持ちだったかもしれない。でも、彼の為に使うわけにはいかなかった。2人が間違った魔法をかけても、かけなくても、結果は同じだった」 テオ「お前、ふざけるな!」 ララ「テオ、怒鳴るのはやめて。エグモント様は、私たちの未熟さを庇ってくださっているのよ。…エグモント様、ご無礼をお詫び致します。今回、勇者選定の経緯があまりにも急でテオの教育が間に合いませんでした。」 レベッカ「テオ、怒る相手が違う。カイが死ぬ前ならば怒ってもいい。彼の為にポーションを使うか否かは議論の争点たりえた。そして、君の友人の為ならば私は使ったと思う。だがもう彼は死んでいるんだ。次の争点はこの中の誰が毒をいれたか?だ。」 ララ「レベッカ様は、私たちの中に、毒を盛った犯人が居るとお考えなのでしょうか?」 レベッカ「これが、自然界にあるような毒ならば過失たりえた。毒セリ、毒キノコ、知識のない孤児院の子供が間違って摘んだものが混入する事もあるだろう。 でも、ドラゴンの毒は違う。悪意を持った人間が意図的にいれないかぎり、誤って混入するようなものではない。だからこそ、2人は反射的にシャトリートを唱えたのでは?」 オスカー「はい。私たちは普段、野獣が食い散らかした後の腐りかけた動物や、得体のしれない植物でも、口に入るものなら何でも食べてきました。 政府直轄とはいえ、食べ物が足りないのは何処の孤児院も一緒です。 何か食べて苦しくなったら、シャトリートを唱えれば良いと思っていました」 エグモンド「犯人が、この中の誰かとは限らないのではないか?確かに今この場には我々5名しかおらぬが、前もって器に毒を塗る程度のことは、此処に出入り出来る人間なら誰にでも可能だろう?」 オスカー「そうですね。そしてカイを狙ったのかどうかも怪しいです。カイは平凡な少年で殺される理由がない。魔王側の誰かに買収された人間が、テオやエグモント様など魔王討伐メンバーの誰かが口にする事を狙って毒を入れたと考える方が自然でしょう。 犯人とカイにとっては運悪く、パーティ以外の人間が口にしてしまいましたが」 レベッカ「いえ。犯人はこの中にいます。これを見てください。私は鞄の中に、ドラゴン毒を解毒できる最上級ポーションを入れていました。でも今、無くなっているんです。それが出来るのはこの中の人間しかいません。」 エグモンド「警察隊に届けよう。ここから先は我々の仕事ではない」 テオ「いやだ!あいつらは、俺たち孤児の命なんて何とも思っていない。碌に調べもしないで終わりだ。いま!ここで!全員ツラを突き合わせて調べるんだ」 ララ「テオ、落ち着いて。今あなたは政府批判と捉えられかねない、とても危険な事を言っているわ」 エグモンド「勇者殿、今日私たちが出発するのは、王命で決まった事だ。1日か2日、取り調べに協力するくらいなら許されるだろう。だが我々に出来る事はそこまで。魔王討伐が1ヶ月遅れたら、そこで発生する犠牲はカイ1人の命の比ではない。 私は皇軍の騎士だ。私ではなく公の為に戦っている。勇者殿とて同じだ。世界を救う宿命の勇者ならばこそ、友人の命を他の民衆の上に置くべきではないのだ」 レベッカ「私はテオさんに賛成します。犯人が、ララさんや外部の人間ならまだいい。カイさんの毒殺の真相を暴くことより、多くの民衆の平和を優先というエグモンド様の意見に理があります。 でも、このパーティの中にいたらどうでしょう?裏切り者がいるかもしれない状況で危険な任務は遂行できません。犯人がわからないなら私は魔王討伐には参加しません。他の魔法職を当たってください」 オスカー「困りましたね。それでは、何としてでも犯人を見つけねばなりませんね。私はテオほどカイと親しかったわけではありません。 でも、同じ孤児院の仲間として犯人を見つけたいと思ってますし、僧侶見習いの孤児にすぎない私が魔王討伐のメンバーに選任されるなど名誉な事と思っています。神託を受けたレベッカさんに脱けられては困ります」 場所 横浜市港北区日吉本町1-3-18-地下1階 カフェバー隠れ家 道順を調べる 参加者 (6人/定員6人)
興味あり (1人) 不参加 (0人)
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