詳細 ”私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。” GACCOH読書会第33回の課題本は、瀬尾まいこの『そして、バトンは渡された』です。 ”たくさんの〈親〉たちにリレーされて育った優子。数奇な運命をたどったけど全然不幸じゃなかった少女の物語。 私には父親が三人、母親が二人いる。家族の形態は、十七年間で七回も変わった。これだけ状況が変化していれば、しんどい思いをしたこともある。新しい父親や母親に緊張したり、その家のルールに順応するのに混乱したり、せっかくなじんだ人と別れるのに切なくなったり。(本文より) 幼くして実の母親を亡くし、様々な事情で血の繋がらない〈親〉たちの間をリレーされ、四回も苗字が変わった優子だが、決して不幸だったわけではない! 〈親〉たちの愛を一身にうけて、〈親〉たちのことも愛して、いま十七歳の優子は幸せなのだ。 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作!” 今回の小説は、様々な理由で両親が何度も変わってしまう女の子の話です。 「女の子の話」と書きましたが、出てくる登場人物(複数の親やクラスメイトなど)の個性がよく描かれており、どの登場人物の立場に立ってもおもしろく読める作品だと思います。 現実にそんな話あり得る?とか、もし当事者だったら...みたいな考えも抱いてしまいますが、それでも小説として、とても綺麗に構成された読後感の良い作品です。 当日はお茶とお菓子を一緒に、皆様と感想を共有できればと思います。 皆様のお越しを心よりお待ちしております! TO:GACCOH小説読書会に参加したことのない方へ GACCOH小説読書会は,非常にゆるゆるとした読書会です。 参加費は,場所代として500円を頂きます。 飲食は自由です。心ばかりのお菓子や飲み物は用意させて頂きます。 会場のイベントスペース(GACCOH)の詳細についてはこちら → http://www.gaccoh.jp/ 場所が分からない場合は, Twitter:@shohei0308 or @mircea_morning まで。 mail:gaccoh009@gmail.com 【過去の読書会】 1 2013/03/30 ヤン・マーテル 『パイの物語』 2 2013/10/20 東浩紀 『クリュセの魚』 3 2013/11/30 野崎まど 『know』 4 2014/02/22 宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』 5 2014/04/19 神林長平『ぼくらは都市を愛していた』 6 2014/05/03 村上春樹『女のいない男たち』 7 2014/06/28 六冬和生 『みずは無間』 8 2014/09/15 上田早百里 『華竜の宮』 9 2014/10/25 ストルガツキー『ストーカー』 10 2014/11/15 西尾維新 『物語シリーズ』 11 2015/01/10 ミシェル・ウェルベック『素粒子』 12 2015/05/23 酒見賢一『後宮小説』 13 2015/10/31 伊藤計劃☓円城塔『屍者の帝国』 14 2015/11/28 伊藤計劃『虐殺器官』『ハーモニー』 15 2015/12/26 ミシェル・ウェルベック『服従』 16 2016/11/03 新海誠『小説 君の名は。』 17 2016/11/27 草野原々『最後にして最初のアイドル』 18 2016/12/17 森見登美彦『夜行』 19 2017/02/04 ピーター・トライアス『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』 20 2017/03/25 村上春樹『騎士団長殺し』 21 2017/07/09 ケン・リュウ『紙の動物園』 22 2017/08/16 宮澤伊織 『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル 』 23 2017/10/07 テッド・チャン 『あなたの人生の物語』 24 2017/11/03 カズオ・イシグロ 『忘れられた巨人』 25 2017/12/23 海猫沢めろん『キッズファイヤー・ドットコム』 26 2018/01/28 ローベルト・ゼーターラー『キオスク』 27 2018/02/25 スタニスワフ・レム『ソラリス』 28 2018/03/24 赤野工作 『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』 29 2018/05/06 ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』 30 2018/06/09 ピーター・トライアス『メカ・サムライ・エンパイア』 31 2018/07/21 カレン・ジョイ・ファウラー『ジェイン・オースティンの読書会』 32 2018/08/18 ラッタウット・ラープチャルーンサップ 『観光』 場所 gaccoh 道順を調べる 参加者 (3人) 興味あり (0人) 不参加 (0人)
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