詳細 GACCOH読書会第29回の課題本は、イギリスの小説家ジョゼフ・コンラッドの『闇の奥』です。 (ただし、コンラッド自身はポーランド出身) ______ アフリカ奥地の貿易会社出張所にやってきた船乗りのマーロウ。 彼が耳にしたのは、最奥部の出張所をあずかる腕利きの象牙採取人、クルツの噂だった。 マーロウたちは、音信を断ったクルツを救出に向かうことに成るのだが、アフリカの原生林が見せる闇に、彼らは恐怖を覚え―――― ______ 海洋小説家としても知られるコンラッドは、実体験を素材に、この小説を書いたと言われています。 好意的であれ、批判的であれ、この小説に影響を受けた作家は数知れず。 (最近でいうと、円城塔/伊藤計劃の『屍者の帝国』の一部分は、この本を原案にしたのだとか) スクエア・エニックスのゲーム「キングダムハーツ」には、「心は、弱いかもしれない。闇に負けるときだってある。でも、闇の奥には光があるんだ」という名言がありますが、この本はそういう話ではありません。あしからず。 ポストコロニアリズムを中心に、コンラッドの小説は様々な研究がなされています。 ご関心あれば、Ciniiなどで検索してみると論文にアクセスできるはずです。 ちなみに、現在の京大総長・山極寿一さんは、『闇の奥』にしばしば言及しています(こちらなど)。参考までに。 皆様のお越しをお待ちしております! TO:GACCOH小説読書会に参加したことのない方へ GACCOH小説読書会は、非常にゆるゆるとした読書会です。 参加費は,場所代として500円を頂きます。 飲食は自由です。心ばかりのお菓子や飲み物は用意させて頂きます。 会場のイベントスペース(GACCOH)の詳細についてはこちら → http://www.gaccoh.jp/ 場所が分からない場合は, Twitter:@shohei0308 or @mircea_morningまで。 mail:gaccoh009@gmail.com 【過去の読書会】 1 2013/03/30 ヤン・マーテル 『パイの物語』 2 2013/10/20 東浩紀 『クリュセの魚』 3 2013/11/30 野崎まど 『know』 4 2014/02/22 宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』 5 2014/04/19 神林長平『ぼくらは都市を愛していた』 6 2014/05/03 村上春樹『女のいない男たち』 7 2014/06/28 六冬和生 『みずは無間』 8 2014/09/15 上田早百里 『華竜の宮』 9 2014/10/25 ストルガツキー『ストーカー』 10 2014/11/15 西尾維新 『物語シリーズ』 11 2015/01/10 ミシェル・ウェルベック『素粒子』 12 2015/05/23 酒見賢一『後宮小説』 13 2015/10/31 伊藤計劃☓円城塔『屍者の帝国』 14 2015/11/28 伊藤計劃『虐殺器官』『ハーモニー』 15 2015/12/26 ミシェル・ウェルベック『服従』 16 2016/11/03 新海誠『小説 君の名は。』 17 2016/11/27 草野原々『最後にして最初のアイドル』 18 2016/12/17 森見登美彦『夜行』 19 2017/02/04 ピーター・トライアス『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』 20 2017/03/25 村上春樹『騎士団長殺し』 21 2017/07/09 ケン・リュウ『紙の動物園』 22 2017/08/16 宮澤伊織 『裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル 』 23 2017/10/07 テッド・チャン 『あなたの人生の物語』 24 2017/11/03 カズオ・イシグロ 『忘れられた巨人』 25 2017/12/23 海猫沢めろん『キッズファイヤー・ドットコム』 26 2018/01/28 ローベルト・ゼーターラー『キオスク』 27 2018/02/25 スタニスワフ・レム『ソラリス』 28 2018/03/24 赤野工作 『ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム』 29 2018/05/06 ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』 場所 京都市左京区吉田泉殿町63-17 道順を調べる 参加者 (2人) 興味あり (0人) 不参加 (0人)
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