2017年4月29日[土] 10:00 ハイキング詳細 合コンハイキングは、すでに奈良時代には「合魂俳謹求」として多数の史料に見出せる。公卿に留まらず広く貴族によって催されていることから、この頃には確立した儀式であったと推察される。天皇が行う場合には、特に高い重要性を与えられていることから、その淵源を律令制成立以前の王位継承儀式に求める研究者もいる。 しかし、その儀式の詳細については現在残された史料からは詳らかでない。熊野や近江への行幸に際して行われたという記述から、権力の強化のためというよりも、私的な側面の強い儀式であったと考えられる。実際、史料にも、災厄を払い、五穀豊穣、子孫繁栄を願うものであったとの記述が見える。 ここで一つの仮説を述べたいと思う。ちょうどハイキングの盛んになるのは平城京が建設されて生活の中心が都市へ移る時期と重なる。自然の中に存在する不可聴域の特定の波長は精神の安定と感覚の鋭敏化をもたらすと言われている。つまり、都市と山林では必然的にコミュニケーションに利用できる感覚が異なるということになる。ハイキングとは、古来のコミュニケーションのあり方としての、霊と霊、魂と魂の交流を取り戻すための試みだったのではないか。 というわけで、今回の企画では古儀としてのハイキングの再現実験として、以下のコースを歩きます。温泉はありませんので、後で各自よろしくやってください。 気温と湿度が急激に上がり、体が慣れていない時期ですので、塩分入りの水分の摂取、ツバ付き帽子の着用は必須です。 場所 吾野 道順を調べる 参加者 (1人) 興味あり (0人) 不参加 (0人)
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