詳細 その名の通り、初期柄谷行人の評論を、ひとつひとつの段落や語句の機能というところにまで踏み込んで精読していく読書会です。『マルクスその可能性の中心』(連載74年、出版78年)以降、柄谷行人の批評が現代思想/哲学との関わりを深めていったことはよく知られていますが、この読書会では、それ以前に書かれた文学プロパーの色彩がより濃厚な、実存的と言っていい試論の数々を扱います。具体的には『意味という病』『畏怖する人間』『思想はいかに可能か』(新しい順)の三冊に含まれる、60年代半ばから70年代前半にかけての評論が検討の対象となります。また江藤淳や吉本隆明といった先行世代の批評家や、埴谷雄高などに代表される「戦後文学」との関係を浮かび上がらせることも、この時期の柄谷を読むことの醍醐味のひとつであると言えるでしょう(もっともそこまでやる余力があるかどうかはやってみないとわかりません)。 初回は2016年6月18日(土)、『畏怖する人間』所収の「江藤淳論:超越性への感覚」を読みます。 場所は早稲田大学戸山キャンパス36号館二階を予定しています。 なお、この読書会は、ゲンロン佐々木敦批評再生塾の第一期卒業生を主なメンバーとして想定しています(再生塾そのものとは無関係の、有志による企画です)。そのため、戦後日本の批評の歴史をテクスト自体から学びとること、そしてそこから批評を書く上での実践的スキルを「盗みだす」ことが目標となっており、普通の読書会と少し毛色が違うかもしれません。外部から参加される方は、その点あらかじめご了承ください。 場所 早稲田大学戸山キャンパス36号館二階 道順を調べる 興味あり (3人) 不参加 (0人)
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