2015年7月18日[土] 13:00 哲学道場分科会・哲学史勉強会10「デカルト」詳細 哲学道場の分科会として哲学史の基礎知識を定期的におさらい・整理整頓していく会です。 哲学史の主要な登場人物・問題意識を古代から現代までざっくりたどる、というのを何周も積み重ねていけたらと思います。 (3月)プラトン →(5月)アリストテレス →(7月)デカルト →(9月)ロック →(11月)ライプニッツ →(1月)カント なお、レジュメについては「再利用可能な文書を目指してブラッシュアップしていきたい」と考えております。現在はQ&A形式を推奨しています。 【開催後記録】 哲学史研究会「デカルト」。出席者6名。懐疑と確実性、コギトの解釈、神の存在証明について検討。 以下、検討した内容の一部です。 (1)コギトは疑う作用があることを三人称的に指摘するが、それが「私」であることは担保されない。 (2)次のようなジレンマを考える。所与の経験に対して欺く神がいるなら、欺く神が欺く何らかの対象が存在し、欺く神がいないなら経験をそのまま存在するとすればよい。この両刀論法によって、何かが存在するとは言える。しかし、存在するそれが「不完全な私」かどうかは不明である。 (3)『省察』で(1)(2)の解釈を採用すると、「不完全な私」を出発点とする神の存在証明へと接続しなくなってしまう。デカルトの議論かこの解釈かいずれかにキズがある。 (4)神の完全性のうちにシンプルさを含めるとして、そこから唯一神に原因を求める必然性はないのではないか? (5)(4)を受けて原因はシンプルな唯一神か、多神による分業組織によるかは人がどちらとみなすかの違いだろうという指摘。しかし、どうみなすかがバラけるのは神の完全性に反するのではないか→それはまた別の属性が完全性に所属するかしないかという違う論点であるという話に。 場所 京都市左京区田中玄京町 149(左京西部いきいき市民活動センター) 道順を調べる 参加者 (4人/定員8人) 興味あり (1人) 不参加 (0人)
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