2011年11月20日[日] 終日 twitter文芸部広島オフ会(マリオ・バルガス=リョサ『若い小説家に宛てた手紙』読書会含む)詳細 twitter文芸部部員の交流を深める目的で、今回は広島で会ってみましょう。というイベントです。 飲んだり食べたり観光したりを考えていますが、せっかく集まったのだから、読書会もしよう、ということになりました。
今回、skype使用やUst配信は難しいですが、広島まで来ることができない方も、本を読んで意見を文章にしてもらうことで、読書会に参加できます。多くの方の意見が集まれば、それだけ有意義な結果が得られるものだと思いますので、みなさんよろしければご協力・ご参加くださいますようお願いいたします。本自体も、決して読んで損するような内容ではないと個人的には思っています。
以下は、今回の読書会の案内です。
≪取り上げる本≫ 『若い小説家に宛てた手紙』マリオ・バルガス=リョサ著 木村榮一訳 (新潮社)
≪イントロダクション≫ 本書は、昨年ノーベル文学賞を受賞したペルーの作家、マリオ・バルガス=リョサが、小説についての自身の考えを、作家志望の若者に宛てた手紙という形式を用いて表したものです。作家としての心構えを説いたり、小説の技法について世界各国の文学作品を例にとりながら解説したりしています。
本書は、リョサ氏の小説観・創作論であり、また、リョサ氏による文学作品ガイドである、と言ってよいと思います。この本は1997年に書かれたものですが、先日リョサ氏が来日した際の講演でも、本書とほぼ変わらない意見を述べており、本書に書かれている考えは、リョサ氏の中でブレのない確固たるものであるのがうかがえます。
上記から分かるように、この本は小説ではありません。これまでの読書会では、いずれも小説を取り上げ、いかに小説は多様な読みが可能かを見るために、参加者は自分の読みを自由に語る、という形をとっていました。しかし、こうした内容の本でそれをするのは、すべての部分においてではないものの、不適当であると僕は思います。
よって今回は、ホストである僕が、参加者にこういう読み方をしてほしい、と提案させていただきたいのです。以下の通りです。別に指示しなくともそういう読み方になるかもしれませんが。
『リョサ氏の小説観・創作論と己(参加者)の小説観・創作論を戦わせるということを意識して読む』
僕が思うに、この本には至極真っ当なことが書いてあるような気がします(僕も再読が必要ですが)。なので、漫然と読んでいると「面白かった」「ためになった」というところで、終わってしまうのではないかと思うのです。
この本を読む前の段階で、皆さんは小説、あるいは創作に関する考えを、それぞれお持ちのことと思います。そこで、リョサ氏の提示する考えの各部分と、己のそれを突き合わせ、読書会では以下のような意見をぜひ述べてほしいと思うのです。
①リョサ氏の考えに同調できる部分について それはあなたの考えと完全に一致するものだったのか、それとも、あなたの考えを強固にする、または更新するものだったのか、もしくは(意見には同調できるものの)リョサ氏の意見ではまだ不足しているのか。同調できる部分だからこそ、あなたとリョサ氏の間にある差に着目し、それについて話してほしいと思います。
②リョサ氏の考えに同調できない部分について ぜひ、リョサ氏に対抗する己の考えを話してください。説得力のあるものならば、あなたの意見は部員にとってとても有益なものとなると思います。
③あるいは、リョサ氏の考えに何ら感興をもよおさない場合 ぜひ理由を教えてください。もしかして、当たり前のことしか書いてないでしょうか? ならばその先の、あなたの考えの当たり前でない部分を皆に披露してほしいです。それとも、この本のすべては間違っているでしょうか? ならばぜひ、その間違いを指摘してください。あるいは……
そして、もうひとつ、ホストから参加者に要求したいことがあります。上記①~③の意見を述べる際、自然にそうなるかもしれないのですが、
『(意見の根拠となる)具体例、文学作品を示してほしい』
のです。リョサ氏がそうするように。挙げる作品は、日本・世界の既存の文学作品はもちろん、己の考えを実践している、という意味では、自作を挙げてもいいかもしれません。
上記内容から、ホストがこの読書会を実施することにより達成したいと考えている目標は、 ①参加者の小説観・創作論を明確にすることにより、互いに刺激を受け合うこと。 ②部員による、文学作品ガイドのようなものを作ること。 の2点です。 場所 広島市内(読書会はアステールプラザにて13:00~) 道順を調べる 興味あり (1人) 不参加 (4人)
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